6月23日金曜日 木の文化を残すには「面白さ」が大事

午前の授業は、建築や木工の共用が付くから割りと好きだ。今日は様々な樹種の建具をスライドで見た。無垢、合板、アルミなどなど、合板建具は大手メーカーが量産していて、需要が拡大してきた。価格も比較的安くて気候(湿度)による不具合が少ない。しかも表面の塗装やシートの加工技術がどんどん高くなっていて、木目が見事に再現されている。合理化と効率化と技術進歩は進み続けている。

一方木製建具はどうだろう。障子、襖、無垢の建具はそれぞれ風情を感じるが、肝心な和室が減って需要が激減してきた。職人も減り、技術の継承に力を入れようにも若者は集まらない。そして稼げない、儲からなければわざわざ手作業で生計を立てようと思う若者は少ないない。作業欲はDIYか趣味の日曜大工で充分だ。

木を扱う私としてはこの現実と向き合う必要がある。その中で木の文化を伝えていく為には、技術を教えるより楽しさを伝える事だと思う。伝統建築や木工の奥深い技術を噛み締めながら、楽しさで包み込んで発信していく。これが私の役割なのかなと思う。木の文化を伝えるには「面白さ」を伝える事が良いと感じる日々♪技術の奥深さを噛み締めながら面白い!のアンテナを高く張っております!

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