建築現場の事前準備

建築現場を始める為の事前準備を記録しておきます。
建築工事の事前準備としては
①造成工事
②GL設定(敷地内の地面のどこの高さを基準にするかを決める)
③整地工事
④遣り方
⑤残土の処分計画
⑥建築材料の納品場所の確保


●造成工事
建築を目的として土地を整える工事です。森林や、農地を宅地に変えるために必要な作業を行います。
傾斜地の地面を削り取って平らな地盤面を造ったり、低地に土を盛り上げ平らな地盤面をつくることをいいます。
土木業者が請け負い、重機を使用して作業を進めます。

●GL設定
GLとはグランドラインといってその名のごとく地面の高さの事です。
GLには下記3種類があります。

1、現況Gl・・・建築計画を始める前に一番初めに確認する地面高さです。何もない状態の敷地に、長い物差しを使って地面の高さを調べます。その際に基準とする箇所を決めたものが現況GL設定です。

2、設計GL・・・現況GLの高さを調べたら、今度は建物が完成した時の地面の高さを決めます。隣地や道路からのアクセスや雨水はけなどを考慮して地面の高さを決めます。この計画の基準となるレベルが設計GLです。GLは建物完成時の屋根の高さにも影響する大事な基準となります。

●整地工事
造成後の土地の石や草木を取り除き、凹凸をならし、土を転圧して固めます。
事前に整地範囲と整地レベルを決めておきます。整えたあと砂利を敷き詰めるなど、地形によっても作業が異なります。

●遣り方
建築確認申請の敷地図を基に、建物の正確な位置を出すための作業です。
建築設計図には柱の中心を通る「通り芯」といものが図面に表記してあります。この通り芯が基本的に建物全ての基準となり、この線を杭と水糸(地面に対し水平にする糸)を使って現場に現すのが遣り方です。
ベンチマークという固定された目印を基準に、敷地内のどの位置に建物を建てるのかをお客様と共有する大事な作業です。

●残土処分計画
地面の立米数に対して、掘り起こした土はその3倍に膨らむと言われています。整地作業では大量の土を掘り起こす事がありますので、その土を埋め戻し出来るのか、残土として処分が必要なのかを事前に検討します。

●納品場所の確保
多くの建築資材を使う建築では、材料の置き場も広いスペースが必要となります。作業効率を考え置き場を確保します。

上記が建築工事着工前に計画する事です。
参考になれば幸いです。

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