2024年3月– date –
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■手刻み入門
伝統構法の刻みは「光」で判断する
実践修行は垂木掛けの堀りから始まる。 先ず大切な墨線(ピタリと合わせたい線)にノミを軽く入れる。写真でいえば定規の下端94ミリ辺の墨線。ここに上から乗る垂木をピタリと付けたい。隙間が開けば美しくないのだ。どの様に見るかは「光」を見る。隙間が... -
自分のいろいろ
相欠渡腮のスミカケから始まる
木工学校を卒業して、現場は建築に変わります早速手刻み修行が始まった。忘れない様に少しでも記しておこうと思う。 始めに教えて頂いているのが「合欠渡腮あいがきわたりあご」の墨付け。 まず「水ズミ」と「真ズミ」が基準のスミになる事を何度も頭で唱... -
木工技術学校記録
3月18日月曜日 木の呼吸は二酸化炭素と湿気
今日で専門校での作業は最終日、明日は卒業式だけれど変わらず淡々とこなしていく。今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。飾り棚の兆番取付と抽斗の取っ手を取り付けて完成した。 ■木も呼吸する 今日学びは木の呼吸について。木は生きている時は... -
木工技術学校記録
3月15日金曜日 針葉樹と広葉樹の違いを知って地産地消を考える
今朝も砥石を水に浸けて、手道具準備のルーティン。卒業まで3日。タモの飾り棚に昨日塗った、下塗りサンディングシーラーが乾いたので、仕上げクリア塗装をした。月曜日に、扉と背板を組立て完成だ。 ■木の知識 塗装をする時に木の知識が必要という事で、... -
木工技術学校記録
3月14日木曜日 ヒノキの活用について
今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。午前中に飾り棚の着色が終わり、午後からサンディングシーラー塗装(下塗り)に入る。 ■ヒノキについて ヒノキはスギと共に日本を代表する樹種。木材を手割りで加工していた頃、当時の道具では加工が難しか... -
木工技術学校記録
3月13日水曜日 スギの活用について
今朝は塗装の準備。飾り棚のの砥粉塗装(とのことそう)、ヤスリがけ(240番)が終わり、着色に入った。 ■スギについて 今日はヒノキと並ぶ日本の代表的な樹木である、「スギ」を見てみようと思う。スギはヒノキと比べると大衆的で一般の人々に親しまれて... -
木工技術学校記録
3月11日月曜日 木の使い方の歴史
今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティンは変わらない。作業は飾り棚の塗装準備に入った。マスキングテープで養生をしている。 ■木の使い方の歴史 「日本書紀」に「ヒノキを宮殿に、スギとクスノキは船に、コウヤマキは棺材に・・・」と書かれている... -
木工技術学校記録
3月8日金曜日 木挽を支えた材木屋
今朝も砥石を水に浸けて、手道具準備のルーティンは変わらない。下がり棚のヤスリがけを行っている。ヤスリの後は塗装に入る。 ■木挽を支えた材木屋 近世以降(16世紀末から)、一番木挽を仕事面で支えたのは材木座屋だった。そもそも材木屋は、江戸時代初... -
木工技術学校記録
3月7日木曜日 木挽きと関わる鍛冶職人
今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。かんな刃をしっかり研いでから、飾り棚の仕上げ削りをしている。 ■木挽のまわりの職人 木挽の仕事は「鍛冶屋かじや」「刃焼き職人」「ヤスリ職人」「材木屋」と関わりながら成り立っている。 ・鍛冶職人 大... -
木工技術学校記録
3月6日水曜日 「太子講」は飲み食いしながら値決めする地域のならわし
今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。飾り棚開き扉の調整を行っている。 ■太子講 建築に関わる職人の間で「太子講」が行われてきた歴史がある。太子講は聖徳太子を職能の神様として信仰する同業の職人が集まり、飲食しながら会合を行う。聖徳太...
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