3月15日金曜日 針葉樹と広葉樹の違いを知って地産地消を考える

今朝も砥石を水に浸けて、手道具準備のルーティン。卒業まで3日。タモの飾り棚に昨日塗った、下塗りサンディングシーラーが乾いたので、仕上げクリア塗装をした。月曜日に、扉と背板を組立て完成だ。

■木の知識

塗装をする時に木の知識が必要という事で、少しみていこうと思います。木には針葉樹と広葉樹があるのはご存知ですね(^^)

名前の通り、針葉樹が針のような葉っぱで、広葉樹が平べったい葉っぱ。針葉樹はほとんどが常緑樹で、広葉樹には落葉樹と常緑樹の両方がある。写真の様に針葉樹は真っ直ぐ伸びる性質があり、広葉樹は長い時間をかけてゆっくり丸っこく育つ。


針葉樹はソフトウッドと言われ素早く育つ分、木質が軽くて柔らかく加工し易いのが特徴。広葉樹はハードウッド(堅木かたぎ)と呼ばれてゆっくり育つ分、繊密で堅くて丈夫。例外として軽くて柔らかい特徴の桐(キリ)は広葉樹。
日本の木を見ると
・針葉樹:ヒノキ、松、スギなど。
・広葉樹:ナラ、ケヤキ、タモ、カバ、シナ、クルミなど・・・。
広葉樹の方が圧倒的に種類が多い。
これは木材断面の拡大写真↓

木材は細胞の束で、細胞同士はリグニンという天然の接着剤で結合されている。作りは空洞管になっていてこの中を水や樹液が通る。

写真を良くみると、針葉樹と広葉樹で成り立ちが少し違う。どちらもパイプの束にみえるけど、広葉樹には太い管が何個か見られる。このパイプが「導管」と言って水分や樹液を運ぶ為の専用通路。針葉樹には導管(専門通路)がない。配列が揃っている針葉樹は、これを「仮道管」と言う。針葉樹は90%以上が仮道管で占められている。仮道管は水分を根っこから葉っぱまで送ると共に木そのものを支える役目も担っている。

対して広葉樹は、細胞毎に機能を分業して専門化している。水分を送るのには「導管」、木を支えるのに「木繊維」が担っている。

動物に例えると↓

・骨と筋肉と血管が一つになっているのが針葉樹(そんな生き物知らんけど笑)

・骨と筋肉と血管が独立して働いてるいるのが広葉樹。

そう考えると分かるかも!?

針葉樹に比べて色々な性質を持っている広葉樹はさらに「環孔材」と「散孔材」に分かれる。この理由から表情が多い広葉樹は家具に、シンプルな針葉樹は建築に使うのがベースとなっている。

地元の山を見渡すと、ほとんどがスギヒノキの針葉樹で覆われている。地域の建築にその木を漬かってもらえる様に活動をつづけていこうと思う♪

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