2月22日木曜日 木工技術の「手間」を考える

今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。タモ化粧棚の台輪付けが終わって、3段引出しを作っている。引出し制作のポイント。

・前板(タモ)、先板(アガチス)、側板(アガチス)の木取りをする。

・側板→前板→先板の順で加工する。

・寸法は棚の内法にピタリ合わせる

・特に前板は見え掛かり(正面から見える)なので寸法が大事。

・前板木口の内側を鉋で斜めに削り、外側(見え掛かり側)は平らに削る

・前板を引出枠に差し込んでピタリ寸法になるまで削り調整をする。削り過ぎは枠と引出し前板の間に隙間が出来てしまい、見え掛かりが美しくないので注意する。

・枠と前板の隙間がなく、見え掛かりがフラットになるのがベスト(これが難しく時間がかかる。涙)

今回の化粧棚は桐箪笥に近いやり方。現在の引出しはスライドレールがついていて、枠に前板(扉)が被るアウトセット仕様が多い。これは量産し易く工業化された為。

国内で技術を詰め込んだ家具の需要は無いけれど、海外からにわかに注目が集まる木工技術。「手間のかかった物」は売れないけれど、日本人がかける「手間」の中で育んできた技術はニッチな需要がありそうだ。

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