2月21日水曜日 製材技術の歴史

今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。タモの化粧棚制作の続きで台輪を取り付けた。

今日は製材の歴史を少し見ていこうと思う。「大鋸おが」=大きなノコギリが日本に登場した15世紀、各地で手挽き製材が盛んに行われるようになった。その挽き方は、材の設置の仕方て名称が異なり、「すくい挽き」と「立て返し」があり、全国でほぼ同じ呼び方をされていた。

「立て返し」とは、原木を斜めに立てかけて挽く方法で、古くから行われていた。

立て返しの様子

「すくい挽き」は、材を地面と平行に横たえて挽く方法で、長尺材(長い材料)を挽くのに便利な上に、ケヤキの様に重い広葉樹は、挽きやすい。「すくい挽き」は大正時代に広まったと言われ、当時「立て返し」よりも高度な技術で、より高い賃金が支払われていた。この「すくい挽き」を二人で同時に行う「相挽き」という方法で効率を上げていた。「すくい挽き」が現在の製材機の原型となっている。

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