11月14日(水)逆目削りの原理を理解する

朝は砥石を水に浸けて、手道具準備、さらに錆が出ている鉋刃をお酢に浸けてみた。サビ落としの作用があるか実験中。

かんなでの逆目削りについて理解したいと思う。逆目削りとは木目に対して、矢印の方向にかんなをかける切削方法。木目赤線↓

この削り方は「先割れ」が斜め下の内部方向に進行するので、切りクズは太くなりなかなか折れ目が出来ない。刃先が進むに連れて材料内部に掘り起こしが進んでしまう。その結果材料に凹凸(逆目こぼれ)が生じて削り肌が荒くなる。先割れ図↓

この先割れによって出来るかんな屑の折れ目〜折れ目の幅を短くする程、先割れそのものが浅く、逆目こぼれ(凹凸)も起きにくくなる。折れ目を短くする為には、切削角を大きく取る方が良い(刃が立っていた方が良いとイメージする)。

幕末から明治にかけて使われるようになった二枚刃かんなは、かんな刃に裏金を付けて切削角を大きくし、逆目こぼれを起きにくくしてある。また刃口が広くなれば折れ曲がりの節が長くなって、逆目こぼれるが起きやすくなるのでこちらも頭に入れて置くと良い。

二枚刃かんな↓(一般的)

一枚刃かんな↓(今はあまり使わない、二枚刃かんなとの比較の為に表示)

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