4月17日月曜日

午前は座学で「木工材料」を学んでいく。現在外国材の輸入の中で建築材が減っている。日本の木を使えばいいという声があるが、日本の山は木を出し難い。木材か価格が下がって来て山主さんも諦めてしまった。木工の手法は8つ、指物(家具)、彫物(彫刻)、建具、繰物(容器)、曲物(弁当箱など)、挽物(ろくろ等でコケシ)、たが物(桶や樽)、編物(竹細)。木工の基本は指物の基本を学ぶ事。また木材は「針葉樹」と「広葉樹」の2種類ありそれに伴って「かんな」も使い分ける。広葉樹用と針葉樹用では刃の取付角度がちがい、広葉樹は硬い為、刃をやや鋭角に取り付けてある。木の成年輪に関して、春から夏にかけて成長した部分を「早材」といい、夏から秋にかけて成長した部分を「晩材」という。丸太の断面をみると中心部の比較的色の濃い部分を「芯材(赤味)」、外周部の色の薄い部分を「辺材(白太)」という。また木材には基準となる3つの断面がある。「小口面」=幹に直角な断面、「まさ目面」=幹に平行で髄(芯)を通る断面、「板目面」=幹に平行で幹の円周の断面(これは図が無いと難しい)。また、丸太の外周側に向いた面を「木表」、髄の側に向いた面を「木裏」という。節に関して、家具屋と建具屋は使わない。大工は使う。傾斜地に生える木には「あて材」というものがあり、傾斜の影響で成長によって髄がずれて性質が変わる現象。中心に向かって締め付ける力が働くので製材や鋸作業の時は注意する。午後は実技、6本目の「無双剣」を研いだ。研ぎやすかったが左半分がわずかに丸刃になってしまった。この原因は引く時に刃が立ってしまっているらしい。身体で覚えるしか無さそうだ。今日のポイントは、「刃返りが出たらそれ以上研がない」という事で、すぐに仕上げ研ぎに入る。7本目は「瑞鳳ずいほう」を研いだ。割と研ぎやすく、鎬面が鏡面になった。研いだ刃は水拭いてから油つぼで「椿油」をつけておく。サビ防止になる。一本研ぐ毎に、研ぎ石を平ら調整をした方が良さそうだ。今日から「ウォーターペーパー80番」で水をつけながら擦った。次回は8本目に入る。

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