2月29日木曜日「墨掛け10年、読み一生」

今朝も砥石を水に浸けて手道具準備のルーティン。飾り棚抽斗のダボ埋め作業と、仕上げ削りをしている。

■木挽の仕事(すくい挽き=横に寝かせて挽く)

①木取り

先ずは、原木の材質や太さを見て、小口や樹皮の状態から、割れや傷、虫が入っているかなどを見極めて内部の木目の予想をする。決めたら小口にチョーク線を引く。木挽の中で木取りは、最も重要と言っても良くて、使う場所や見いてくる面を計画した上で行う為場合によっては数日かかる事もあった。

②墨掛け

水平器を用いて小口に線を引き、必要な寸法を測り、墨壺や曲尺(かねじゃく=直角に曲がった定規)を使って墨を打つ、これを墨掛けという。

次に両木口の線を合わせる様に、樹皮を削り墨壺を使って線を引く。木挽の世界では昔から「墨掛け10年、読み一生」といわれていて、木取りから墨掛けまで、実際に仕事がやれるようになるまで最低10年かかると言われていた。

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