かんな削りの仕組みを理解する

明日砥石を水に浸けて、手道具準備のルーティン。午前中は「隠し包みあり組」部分練習の続きをした。隠し包みあり組は、これまで学んだ加工技術が詰まっている。(改めて復習する)

さて、昨日に続いてかんな削りの原理を理解しようと思う。

■かんな削り

かんなによる切削は、材料の繊維方向によって下記の3つに分けて理解する。

①縦削り(ならい目削り),(逆目削り)

②小口削り

③横削り(これはあまり使わない)

かんな削りの仕組みは、刃裏面に垂直な圧縮力と平行な摩擦力との合力が、引張作用とせん断作用として働く(→作用は昨日の内容)。そして、刃先が材料に食い込んで、先割れ現象が生じ、長くなった削り屑は、裏刃で曲げられて折れ目ができ、先割れが止まる。かんな削りはこの繰り返しで材料を削る。

流れ

・刃先が材料に切込み、切りくずがすくい面に沿って昇る

・刃物はすくい面で、材料に圧縮力(N)を加える

・刃物はすくい面で、切りクズに摩擦力(T)を加える

・NとTの合力(F)が切削力として材料に作用して削れる

まとめ

刃先が材料に接触して力が加わると材料は刃先に押されて変形する。次に、その力が材料を切り開くのに十分な大きさになった時、刃先が材料に食い込んでいく。材料が切り開かれて、すくい面上にくる部分が、裏金(裏刃)がある事で、圧縮、せん断、曲げなどの力を受けて切りクズとなる。

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