心が決まった日

次の日の朝、長野に向けて出発した。5月の連休にも関わらず、仲間が来てくれた。大渋滞の関越自動車道を避けて、群馬の山を越えて長野南相木村に向かった。京都の時と同じ様に、行き4時間の車内はずっと木の話。よくぞ飽きないなと自分でも思う。(笑)到着すると個人でやられている工務店のはずの作業場の設備に驚いた。長野は唐松の生産地で5年程前からのオール唐松の伝統工法建築を始めたとの事。良い先輩という感じで、急がしい中ウッドマイザーのエンジンを回してくれた。何度か唐松を挽いくれ、どうぞと操作までさせてもらった。思いの外軽快に鋸歯が入っていく。これなら難しいと感じていた製材のハードルが下がる。手応えを感じた。結局1時間半ほど話と作業をし工場を後にした。パーキングにより設計士さんに報告をし。夜の遅くなるがこれからお邪魔させて欲しいと伝え、19時過ぎに伺わせてもらった。作業場に到着し早速長さ10メートルになる製材機の置き場を確認した。すると入らない。作業場の壁まで9メートル程でぶつかってしまうのだ。すると設計士さんが一言「壁、壊すからそこに入るよ!」えっ!仲間と二人で顔を見合わせた。そんな簡単に!?めちゃくちゃありがたかった。それから丸太置き場と製材品置き場も空けてくれると言ってくれた。もう感謝しかない。その話があるからと言われ家に上がらせてもらい、奥様がお茶を入れてくれた。その話というのが「出資してくれる人がいるから用意してある」という事だった。もう感謝を通り越して涙が出た。心が決まった。その帰り道直ぐに先方に連絡をし、取りにいく段取りを始めた。

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