日本林業の難しさ

日本林業は難しい。その理由を一つづつ。
まず、手を出せない林地がいっぱいという現実。林地境界が曖昧なのだ。昔ながらの「あの尾根からこっちの谷まで」「〇〇の木を植えておいた、大きな石のあるところ」といった具合。
森林に関した地図には公図、森林計画図、地籍図がある。
▪️公図=明治時代の地租改正で聞き取りから作られたもの。
▪️森林計画図=自治体が林業の計画段階で製作。航空写真等を基に境界を決めたもの。(古い航空写真からなので実際とは数キロ離れている事もしばしば)
▪️地籍図=現地を測量してつくる。一番確実だが日本で行われた地籍調査は3割を占める国有林のみ。(割合は国有林3:7民有林)

林業をはじめようと思ったらまず、上記資料を取り寄せる。そして境界確定作業は超アナログ。この資料を見ながら、所有者や地元の山に詳しい人を交えて現地を歩く。そして目印や樹種の違いを探す。こうして森の歴史を様々な証拠を積み上げて推理する。
境界らしき所がわかったらこれで確定ではない。まだ片方の所有者が考える境界線がある。隣接地所有者の同意を得なければならない為、現地に立ち合ってもらう。そこで隣地の所有者を探し始めるのだが、当然山は広いので一人ではなく、数人や数十人。また共同で所有している場合もある。
所有者が見つかっても、近隣に住んでいるとは限らないし、高齢で相続している場合も多い、または興味が無ければ立ち会ってくれない。
そしてようやく交渉が始まる。

これだけ手間をかけてでもやりたいか、境界線を確定したいと思うかどうか。

木材活動をする為には、林業の現実をしっかり知る必要がある。その現実と向き合う覚悟があるかどうか。

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