選木に必要な2つの視点、「現実」と「理想」。

今日は「選木」優先順位

選木とは文字通り伐る木を選んで、テープやチョークで印をつけること。

その選木をする為に私は「現実」と「理想」の2つの視点を大切にしている。

現実:建築材として使えるか

理想:100年後の森林環境 その上で、

・良い木を優先に選ぶ

・悪い木を優先に選ぶ

作業をしていくのだが、

私は「現実」と「理想」のどちらを優先すべきかというと圧倒的に「現実」優先と考えている。理想を無視するという事では決してなく、①現実②理想の順番が非常に大切だと考えている。その理由はとても簡単で、林業木材業が事業として成り立っていない状況だからだ。これはが現場で感じる事だが、地元ときがわ町の山は樹齢50〜60年の木が多い。上手に”良い木を優先に選んで”伐採して製材すれば桧であれば4寸角が取れるし、杉であれば7寸の梁と足固めが取れる。それが補助金を使った間伐になると使うという視点が薄れ森を育てる為に”悪い木を優先に選ぶ”がつよくなる。その結果、原木価格が下がり補助金無しには伐採費が確保できなくなる。
現実問題として私のような小規模事業者が、多くのハウスメーカーが必要とする、3.5寸角の柱を生産しても利益が残らず赤字となる。その需要に応え利益を出そうとするならば数億、数十億の設備投資をして大量輸入材との競争が必要になる。当然、小規模事業者は手も足も出ないからこれまで多くの製材所が廃業していった。森を育てる為に伐るという理想は補助金依存がベースとなりそれを加速させてしまう。補助金を使っての間伐が悪いのではなく、それのみになっている現状に危機感を感じるのだ。

ではどうすのか改めて地元の山で選木しながら考える。やはり山を育てる為に伐る理想の林業から、木を使う為に伐る現実の林業に重きをおくべきなのだと思った。言い換えれば「間伐」から「択伐」の視点で選木をすると言う事。これは多くの需要に応えようとすると出来ないと思う。地域で小規模にやるから考えられると思う。まだまだ地域で出来る事に気が付く訳だ。

結局は経営面と環境面のバランスなんだけれど、理想の為に現実としっかり向き合って選木している。

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