木材は生きている。呼吸しているから空気中の水分によって寸法が変わるのです。
木材は切り倒した直後は水分を沢山含んでいてその量は樹種、生育地の条件、部位によって大きく違う。どれくらいの量を含んでいるかは「含水率」で表して、切りたての丸太は含水率100%〜200%にもなる(計算方法は改めて)。多く水分を含んだ木を空気中に置いておくと次第に乾燥していき、やがて周囲の温度と湿度に釣り合った含水率になる。逆に低い含水率の木材は、空気中の水分を吸収して周囲の条件に応じた含水率になる。この状態の空気中の含水率を「気乾含水率」、この状態の木材を「気乾状態にある」という。この気乾含水率は、天候や季節によって異る。日本では大体10%〜18%の間を変動して、平均が15%くらい(欧米では12%)。
木がやっかいと思われるのは(笑)、この含水率によって寸法変化するからだ。樹種や季節によっても違うから施工に気を使うし、見た目も変化する。気乾状態になれは大きな変化は落ち着くけれど、季節によってやっぱり動く。これが日本の住宅に無垢の柱が敬遠さた理由の一つ。集成材が使われるようになった。
具体的な水分の動きは、木材の細胞は「自由水」と「結合水」の両方を含んでいる。イメージは自由水は細胞の隙間に、結合水は細胞壁の中にある。木材乾燥するとまず自由水が先に抜けて、これがなくなると結合水の放出が始まる。細胞の中の結合水は日陰でゆっくり1年〜2年乾かさないと出てこない。自由水が全くなくなり結合水のみにった状態の含水率を「繊維飽和点」といい、概ね含水率30%と言われている。木はここまでに少しづつ反りが生じるが結合水が抜けが始まる30%から気乾含水率の平均15%までが特に大きく変化する。そしてその後も季節によって伸び縮みを繰り返して行く。だから木を熟知する経験と、クセを見抜いて活かす技術が必要なのだ。
でも無垢の木材は建築にしても家具にしても、50年100年、法隆寺はメンテしながら1300年以上、呼吸しながら役割を担っている。その性質を活かす日本特有の伝統技術は奥深くて、継承したい。
そんな想いです。どうか皆様、木は生きものと考えて優しく大らかな心で使って下さいませ(^^!笑


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