まるキャン看板二基目用の桧を伐採しました。建築使えない材も良材として活かそう!

地域の木を地域で使う「木の地産地消」はとても大切で、それを応援して下さるのが比企起業大学総長の関根さんです。昨年から比企大の看板を丸太で作らせていただいていおりまして、今年も来年用の桧を伐採しました。

伐採する木を選木する時には下記を考えます。

①その山の伐採後の状況(主に採光と風当たり)

②伐倒方向と搬出経路に無理が無いか

③何に使う材か(建築用か造作用か)

この中で③の何に使う材料かを考えてみます。今回は伐ったのは61歳の桧で根元34cm、1mから曲がりあり。建築用材3〜4mとして使う場合には嫌われる材料です。しかし丸太看板の高さを2mで設計し、腹側を製材して看板表側にすれば、良材として使えると考えた訳です。しかも1番玉なので無節。つまり現在の建築を基準に考えるとはじかれますが、用途によって充分良材として使えるのです。例えば古民家に使われている天井梁を想像してみて下さい。大きく捻れた松梁を幾つも架けて重い屋根を支えていました。現在一般住宅にはとても使えない材ですが、木の癖を活かす知識と技術でその木を活かしていたのです。では故曲がり材が現在の建築から排除されるのかと言うと、言うまでもなく効率化ですが、製造側ではプレカット機械が大きく関係します。現在の建築用材を仕上げるプレカット機には曲がりのある木は通す事が出来ません。木は真っ直ぐな物として設計されているので曲がりは論外。少し歴史を遡ると燃料革命で薪炭需要が激減したのが昭和30年代。木材の陸上輸送も出来るようになり地域外や海外から木材が流通したのが昭和40年代。プレカット機械が日本に導入されたのが昭和45年頃。この頃から地域経済と森林の関係が希薄となったようです。造り手が山の立木を見て、癖を見て、選木、加工する繋がりがあったのは昭和30年代頃までであり、現在その技術は失われつつあります。

今回は皆で力を合わせて引出した61歳の桧をそのまま活かした丸太看板製作に挑みたいと想う訳です。用途を考え技術を用いればA材として加工出来るのです。

そう言えば先日、親方に言われた言葉を思い出しました。これは親方設計の新築に使う松梁です。雰囲気のある良い材だなぁと眺めている時に、「この材は建築に媚びを売っている」「もっと暴れん坊を持って来い」と言っていたのです。木は曲がっているもの、癖のあるもの、それを活かすのが技術という考えが根底にある。この考えは僕の胸に刺さりました。この気概と柔軟さがなければ地元の木とは向き合っていけません。ほぼ放置林な訳ですから。自然の曲がりはそのまま活かせばいいのです。簡単ではないですが胸に刻みます。

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